パンク

2008-01-27

むすめ戦争中 / 中学生棺桶


むすめ戦争中 / 中学生棺桶
妄想最前線 MOU-002

※タワレコリンクです

ああ、何て酷いバンド名でしょう、「中学生棺桶」。しかもレーベル名が「妄想最前線」ですからね。ジャケ・裏ジャケ含め、もうこの時点で駄目な人は駄目でしょう(笑)。

しかし、個性の強い音を求めてる人は、聴いておいて損は無い内容ではないでしょうか。

音に関しては、本人たちは「パンクだ!」と言い張っているが、日本語・和音階・腐れ歌謡メロドゥームロックにしか聞こえませんw(←・・・って、なんだよそれ!)。ストーナー感や、サバスのような重々しさはないけれど、悶々とした行き場の無い衝動のはけ口をもとめるかのように、気だるく、くぐもった音が陰気に渦を巻く。バンド名のとおり、確かに中二病のザーメン臭い肥大化した自意識と妄想を連想させます。

完全に狙っている”悪い”音質は、オンラインフリーペーパー”Clue”によれば、テープを使用してのアナログ録音ということらしいです。暑苦しさ、くどさを誇示した、というこのサウンドについては先程も触れました。そこにあるのは徹頭徹尾アングラ志向、トレンド系やマッチョイズムに拒否を突きつけ、すすんで日陰者となる屈折した表現衝動。

そんな彼ら、前任べーシストは「ブルーハーツのファンであるという理由で」解雇されたらしいです。アホですね。最高です、この頭でっかちさ加減www

更に、弦楽器隊3人は、全てSG(EB)タイプを使用というのも狙ってそうな気配(笑)。レスポールやストラト、フェンダー系ベースのようなある意味洗練された音ではなく、わざとどこか「足りない」ような音を求めてしまうのが中二病なのかもしれません。

それともサバス・人間椅子からの影響が屈折した結果なのか?ギターのニュアンスは確かにメタルというよりもパンクっぽい臭いがしますが、リードはかなり和嶋慎治っぽい部分もあるんですね、これが。サウンドのこもり加減も椅子の1stを連想させないではないし・・・。

因みにヴォーカルは椅子より上手いです。基本的にはやさぐれ系チンピラ歌唱法(←だからそれ何だっつーの)ですが、思ったよりアクは強くなく、「椅子はあの声がどうも・・・」という人でも聴けるかも。

あ、ここまで読んできて「椅子の系譜にあるなら・・・」と思った方は、注意!彼らにあるのは椅子のような文学性ではなく、屈折した自己顕示欲?みたいなものだと思われます。なにしろ、歌詞カードなんて読ませようという気はさらさらない!と言いたげ。字は小さいしバックの写真との兼ね合いも何も考慮されてません。ほぼ読めませんでした(笑)。

ともあれ、この屈折加減を追求していけば、今後も一定の影響力を持ち続けるだろう、ということは想像に難くありません。良し悪しは別として・・・(笑)。とにかく個性の塊です。お好きな方はどーぞ、てな感じで(勿論私は嫌いじゃないですがw)。

点数:★★★★☆ [4/5] 俺は好き。他人はどーだか知らん。

Vo.きむすめ葉蔵の”Clue”連載コラム「壁自慢だよ!怒正論」はこちら


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