スラッジ・コア

2007-11-02

Sleep's Holy Mountain / SLEEP

最近政治的な内容が続きましたが、またまたろくでもない音楽の(笑)レビューをいたします。


Sleep's Holy Mountain
Earache MOSH079CD

《タワレコで買う》

一応ストーナーに分類しているけど、人によってカテゴライズが分かれるだろうと思われるこの作品…というかこのバンド。

ロッキング・オン11月号では(Gtのマット・パイクが結成したHIGH ON FIREの新作レビューで)「ドゥーム・メタルのカリスマ」としていた。一方『静謐の森』さんでは「スラッジ・コア」と断言しています。で自分の印象としては、ドゥームっぽくもスラッジっぽさもあるが、やはり全体として「ストーナー」としてしまおうと。そういうわけです。

※ループして聴いているうちに、やはりフレーズのつくりはドゥーム、引きずるような風情はスラッジっぽいなぁと気づき、双方のカテゴリにも登録することにしました。

人によって受け取り方がかなり変わる部分を色々持っていて、その分アピールする層が広かった、ということでしょうか。その筋では「神」と崇められるほどのカリスマだそうです。

とにかく言えるのは、聴いていて「何もやる気がしなくなる」音楽だということ。ま~、酒飲んで酔っ払ってひっくりかえって聴くには最高でしょう。しかし嫌な人は最高に嫌なんだろうな~(笑)特に後半は、まともに聴いてるとすんごい気分が落ち込む可能性大(爆)

何しろ、裏ジャケが「ハッパ」。吸ってる姿のイメージなんでしょうか?口に手をやってるメンバーの写真にハッパが重なってます。完全にハッパ主義ですね。なんといっても次作(最終作)「Jerusalem」はマリファナ組曲だそうでwww 歌詞内容なんてまったく精査してませんが、まぁおおかたそんな内容でしょう。はっきりいって、曲の構成もどうでもよくなってくるくらいの内容なんですね、これが。

初期BLACK SABBATHからの影響を感じさせる部分は多々あります。実際サバスからは相当影響受けているらしいです。が、こいつらのはサバスほどまっとうな(?)ロックじゃないです(笑)

最初はブルース音階やらパワーコードでグルーヴィーな爆音ロック、これぞストーナー!という感じ。途中で少々テンポアップ、パンク臭くなったりもします。実際ヴォーカルはハードコア出身、オズボーン部屋~みたいな感じ(なんじゃそりゃ)ですし、テンションが高くなりそうかな~?と思わせたりもするんです。が、どんどん遅くなってスラッジーになり、パワー感は減衰、単音リフでドゥームへ寄って行き、挙句尻切れトンボな終わり方。この頃には、ほぼインストのみに。

そうなるともう、目は虚空を彷徨い体は脱力、脳みそは停止状態。

車で聴くと、運転を投げ出したくなります。家で聴くと、家事なんてやってられません。

次作「Jerusalem」ではこれがほぼワン・リフで1時間続くってんだからすごい。どこを調べても”ストーナー者のバイブル”的紹介しかされてない。はっきり「これ聴いて車の運転はできません。」と書いてるブログもありました。きっとドラッグ無しでトリップできるんだろなぁ…。


う~ん、しかしこのアルバムだって、何度聴いても超絶に退廃的で陰鬱でキモい。

最高です。

ダメ人間志望の方は必聴です。そこのあなた、ほら聴きたくなる…。

私はもうだめです。もうレビューする気が起きません。

点数は、★★★★★ [5/5] (…0でもいいですけどw)

じゃあ、おやすみでごんす。


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2007-07-24

Take As Needed For Pain / EYEHATEGOD

 遅重ドゥームメタル、酩酊ストーナーロックと来て、今度は”スラッジ・コア”。”sludge”=”泥”ということで、泥のように重たく引きずるようなハードコア、ということらしいです。「静謐の森」さんでも”必聴盤”に指定されているくらいで、EYEHATEGODの最高傑作のようです。だいぶ前の作品ですが、私が入手したのはつい最近ですので(笑)レビューいきます!


Take As Needed
 For Pain

Century Media Records
8263

《タワレコで買う》

 「遅い」「重い」とは聞いていたが、噂に違わぬ遅さ!流石「スラッジ」と言うだけあります!まるで弓引きナックルパートみたいな溜めの利いた衝撃性は、レイジ級の凄まじさ、いやそれ以上か。この辺の攻撃性は、ヴォーカルスタイルともどもYouth Of TodayやInside Outなんかの所謂ニュースクールハードコアを連想させます。「クリックになんか全然合わせてねぇぜ!!」みたいな急激なテンポチェンジなども含め、やはりそういったところと同じ系譜にあるのでしょう。特に1曲目、「Blank」の冒頭はモロ、ニュースクールHxCっぽい。しかし一転、ストーナーっぽくなるや、後は更に遅く、ズルズルな粘っこいリフへ!あとは”推して知るべし” です。

 全体を通して、「Black Sabbathや70'sアーリーメタル、ブルースを飲み込み、消化したニュースクールHxC」と言えると思います。静謐の森さんから引用させてもらいますと、

70年代ロックのグルーヴを起爆剤としたハード・コア=スラッジ・コア

ということですので、その辺は間違いないでしょう。ただ、'88年の結成当初メンバーがドップリだったというMelvinsの影響も、避けては通れないでしょう。Melvinsについては未聴ですので、なんともコメントのしようが…(笑) それ聴いてから再考、て感じでしょうか。

 サウンドプロダクションもアンダーグラウンドハードコア然としており、決して良い音質とはいえないが非常に生々しい。特にドラムのRawさ加減が凄いです。写真(リンク先)のリマスター盤にはボーナストラックがたくさん収録されているんですが、それらは1stとの合間などに発表したEP等のもので、まるでスタジオの風景が見えてきそうな位の生々しさ。キックドラムの音が凄まじいです。

 とにかく酩酊しそうに遅いが、遅いからこそそこに織り込むことができる、溜めに溜めて搾り出すような衝撃力は絶品です。ニュースクールハードコアの行き着いた先のひとつがここだった…のか?とにかくこれは大好物!勿論、聴く際は爆音以外ありえませんね(笑)。

 しかし、ジャケや物凄い遅さも「如何に人の嫌悪感・不快感を喚起するか」みたいなところに焦点を絞ってるんでしょうか。最初はホント気持ち悪いかもしれませんが、殺伐としてすべてを叩きつけ、引き千切るような極悪サウンドは、聴きつづけるうちにあなたの脳内でドーパミンをバシバシ分泌させることでしょう。そうなったら最期、もう逃れられません(笑)。

点数は、★★★★★ [5+/5] 文句なし!名盤!


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