ロック一般

2007-12-26

The Alchemist(錬金術師) / WITCHCRAFT

コレは来ました!超レトロ・ヴィンテージ志向ドゥームロック、WITCHCRAFTの最新作です。

9月発売で、10月末頃注文したのに全然届かなかったので、通販で入手してしまいました。しかし、これは個人的に今年のベストディスクかも!そのくらい凄い内容です。


錬金術師
リーフハウンドレコード
LHR-028

《タワレコで買う》

何が凄いって、音が今年のレコードとは思えない。普通に人に聴かせたら、「これ何年の作品?」といわれるでしょう。どう聴いても70年代のロックに聴こえてしまう音作り。

とはいえ、調べてみれば前々作にあたるファースト、前作とは格段に音質が良くなってるそうで、レトロ志向ながらもアングラ精神一辺倒なバンドではないようです。

なにしろ、ギター、ベースのトーンが最高!相当良い楽器を使ってるんだろうなぁ、と思わせます。

初っ端から、まるで70年代の日本のフォーク・ロックグループかと思わせるメロディアスな曲調。そして美しい楽器のトーン。基本的には中域の強調された”もふもふ”いう感じの音ですが、やっぱり高音・倍音の部分でしょうか。アタックがとても綺麗です。うひ~、ため息が出るわ。なんかね、はっぴいえんどを思い出しますね(あんまり聴いたことないですけどw)

ただ、この曲は新境地らしく、その後はブリティッシュっぽいハードロック系の曲が続きます。

そこかしこにドゥームの影も見受けられるものの、全体的には初期プログレにも通じる(このあたりはオルガン・メロトロン・サックスなどが導入されていることも見逃せません)メロディを軸に展開される古典的なロック。以前はレトロ志向のドゥームメタルバンド、という評価をされていたようですが、このアルバムを聴く限り、オールドロックの好きな一般のリスナーにも普通にオススメできる内容です…てか、はっきりいって素晴らしいアルバムだと思います。

アウトロを合わせ14分に及ぶタイトルトラックを含むとはいえ、本編は全7曲(!)。これがしかし非常に効果的で、この類の音楽はともすれば後半ダレがちになるものですが、そういった印象は全くありません。本当にクラシックロックのいいレコードを聴いたような気分になります。

とはいえ先程も触れたように、クリアな音質を追求するようになっているというところが、現代のバンドであると言うことの主張のように思います。敢えて現代にこの音を鳴らすことの格好良さを高次元で体現してくれる数少ないバンドと捉えていいんじゃないでしょうか。

しかも日本盤ボーナストラックの「Sweet Honey Pie」がまた非常に美しく、まどろむような本編のあとに儚く煌くような余韻を残します。

…いや~、最高のひと言に尽きますね。

点数:★★★★★ [5+/5] いいよ~。ウヘヘ


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2007-11-28

Over The Under / DOWN

リアルが忙しすぎて、レビューが購入からだいぶ経ってしまいました。

個人的にかなり待ち焦がれたDOWNの、実に5年振りとなるニューアルバムです。


III:Over The Under
ロードランナー・ジャパン
RRCY-21299

《タワレコにジャンプ》

これ、はっきり言ってジャンル分け難しいんですよね…一応、カテゴリはストーナーにしてあります。まぁなんとかストーナーとしてもいいかな、と思う音楽性で、前作「II」の寧ろZEP的で非常に弾力のある'60~70年代ロックな雰囲気も少しは残しつつ(この辺はベースが元PANTERAのレックスであるところによる部分が大きいでしょう)も、1st「Nola」的な酩酊感・煙臭さが戻ってきています。皆さんの印象はどうでしょうか?

1曲目こそ、PANTERAクラスのメタル的攻撃性が強いサウンドで、前作同様レックスのゴリゴリなベースサウンドが暴れまくります。しかしその後はぐっとスロウダウンし、スラッジーに。そして全編を覆う哀愁。これこそDOWNサウンド!ザクザク、ズリズリと進みますが、今回の彼らは「本気(…”マジ”と読まないほうがいいと思いますwww)」です。1st~2ndの流れを総括しつつも、前作までの無邪気さとは違う。

これは、BURRN!のインタビューを読まずとも、彼の周辺に起こった色々な出来事から来ているだろうことが想像できます(喧嘩別れと言う形になったとはいえかつてPANTERAでの盟友だったダイムバッグ・ダレルの死、そしてニューオーリンズを襲ったカトリーナ等の経験。さらに同インタビューによれば、フィルは腰の手術を受けて、かなり厳しいリハビリを経験し、ドラッグから抜け出したそうです。そんな心境をしても、あまりストーナーっぽい感触でないことは合点がいきます。

全体としては、フィルの時にアツく、時にむせび泣くような歌唱が印象的で、ストーナー云々・メタル云々というより、一般のロックリスナーに充分オススメできるラウドロック・アルバムといえるでしょう。この作品が、今後のヘヴィ・ロック界のひとつのスタンダード的な評価をされていくだろうことは、想像に難くない。

個人的には、一時期のメタリカが辿り着けなかった地平がここにはあるんではないか。音質自体がうんとこさヘヴィという訳ではないが、沈み込み、大きくのたうつ重さ。サバスゆずりのどんよりとしたヘヴィ・リフにもブルースの風味を強く感じます。この感覚が、メタリカが表現しようと思っても到底出来ない「血」の違いなのか。そんな意味でも、一般のロック・リスナーに聴いてもらいたい作品です。

「”あの”メタリカ程度でかっこいいとか抜かすな!」みたいな。


とはいえ、もうひとつ突き抜けねぇなぁ、という印象も。(決して”イマイチ”というわけではないんですが)

何というか、「奇跡的な」作品とは言えない。とても真剣に取り組まれ、しっかり構成されている―整合性がある、というんでしょうか―作風だけに、破綻せずその代わり爆発的なカタルシスもない。前作のZEP的アプローチや、1stのおおらかさがもう少しあったら、さらに良かったのに…と思ってしまう。

あでも、これはちょっと期待しすぎだったかな?ブルース・プレイについては、マニアックなプレイを追及する和嶋慎治(人間椅子)を聴き慣れているせいかもしれないしw。今回のハイライトはフィルの情感たっぷりの歌+咆哮ですからね。今後はこのバンドがフィルにとってメインになっていくだろうし、今回のように吐き出すべきものが多い環境でなければ、また奔放な音楽性というのも戻ってくるのかもしれません。

あまりマニアックなものを望まず、何よりフィルがロックシーンの前線に戻ってきたことを喜びましょう。

そんなこんなで、個人的評価はまぁまぁ、つうとこでしょうか。

点数:★★★☆☆ [3/5]


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オフィシャルサイト→ Official Down

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2007-10-09

CDにまつわる笑い話

何年か振りにKula ShakerのCD「」が出てきた!※写真1写真1

何度探してもない、ないと思っていたのに、前に乗ってた車のチェンジャーを処分しようと思ったら、あった(笑)そこも探したはずだったんだけどなぁ~
※これが、リンク先(タワレコ)のやつです。取り寄せですが、まだ取り扱ってるみたいですね。

そいで、写真2ないないと思っていたので、何ヶ月か前にブッコフで買ったんですよ※写真2

これは、初期バージョンなんだろうか?あまり見ないですね。だとするとレアなのかと思うんだけど、我が家の地域内に只ひとつのまともなレコード屋には、これがあったような…もしかして再発盤?この場合、特にレアでもなんでもないな~。
…売っぱらうかどうか迷うところですな。知ってる人いたら教えてください。


Strangefolk
EPICレコード
EICP-764
※タワレコリンクで~す

当面欲しいのは、既に出ている※画像の「Strangefolk」。日本盤の方が早く発売してますねぇ。ボーナストラック入りなのに。
ヘンなの。


皆さん、こんな経験あります?

「気づいたら2枚あった」

まぁ、私はHELMETの「Meantime」も傷で聴けなくなって再発盤を買い、傷だらけの方も買い取ってもらえる訳でなく、2枚ありますが…(笑)


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2007-08-25

真夏の夜の夢 / 人間椅子

ご存知(?)人間椅子の、何と14th!ドラマーがナカジマノブに交代してから3作目。’98年以来、ほぼ1年に1枚というペースでアルバムを発表しつづけている彼ら。個人的には半分くらいにペースを落として、もっと曲を練りこんでもいいんじゃないかと思いますが、ともあれ8月8日発売の最新作です。


真夏の夜の夢
メルダック
TKCA-73226

《タワレコで買う》

印象としては、見知らぬ世界以降の方向性を推し進めて、さらにそこはかとなく最初期の雰囲気も取り戻したような感じがする、非常に完成度の高い作品です。

1曲目「夜が哭く」は、その象徴。どこかイカ天の”人間椅子”(俗称0th)または1stベスト”ペテン師と空気男”収録の「人面瘡」っぽさを感じ、さらには何となくインディーから出した8th”頽廃芸術展”あたりな感じも漂います。MEGADETHもキャリアの集大成みたいなアルバム作りましたが、こちらも集大成?みたいな印象です。

4曲目「空飛ぶ円盤」は10th”見知らぬ世界”の「悪魔大いに笑う」、前作”瘋痴狂(フーチークー)”の「山椒魚」あたりのホワイトブルース混じり多展開ロックの完成形といえるでしょうし、5曲目「猿の船団」はナカジマノブ加入後のロッケンロー&お馬鹿路線の完成形じゃないでしょうか。
最後の曲「どっとはらい」も、ZEP、パープル、サバスにクリムゾンを混ぜて和(東北)風に仕上げたような、とっても頽廃的なヘヴィ・チューン。歌詞のナンセンスさは、ある意味ストーナーとも言えますな、こりゃ。昔のぬらっとしたドゥーミーな雰囲気と、6th”踊る一寸法師”(今や、レアアイテム…)を基点とするヘヴィ・グルーヴ、そして”頽廃芸術展”の頃から顔を出し始めたナンセンス調。更にはクリムゾンへのオマージュを併せ持った「すごく人間椅子らしい」曲。

しかし、個人的には前作”瘋痴狂(フーチークー)”の方がどこかスコーン!と抜けたBreakthrough!な)感じで好きなんですが…ギターの音質も良かったし(リズム体の音質は今回の方が弾力があって良いんですけどね)。なにより、伸び伸びとやってる感じがしますね。特に最後の曲「幻色の孤島」では、オマージュと言うには無邪気と言ったらあまりに無邪気に『クリムゾンしてる』んですね。聴き手を突き放すような終わり方も含めて。

点数:★★★☆☆ [3/5] カタいな。


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 さて、今回レビューするにあたって過去の全作品を聴きなおしたり、見つめなおしたりしてみたんです。今作は彼らのキャリアにあって、どんな意味をもつ作品なのかな?と。

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2007-01-16

筋少が復活したらしいですね

ブックオフで見ると、筋肉少女帯のCDは軒並み2350円とか、高い値段がついてます。ガスタンクとかMercyful FateKing Diamond、そういったレアなディスクと同じ金額ですよ。ちょっとびっくりします。

個人的に一番好きなアルバムは「月光蟲」。一般的な評価も確かに高い作品ですが、どっかいっちゃったんだよなぁ~。でも高いので躊躇していたら、何週間か後には棚から消えていました。そんなもんか。

で、そのほかに好きな作品として、ナゴムの頃の雰囲気もどっか漂う「UFOと恋人」を。


UFOと恋人
トイズファクトリー
TFCC-88030
※廃盤

「断罪!断罪!また断罪!!」 も好きですね、でもこれは売ってるのに、「UFO~」は廃盤とは…。

まぁこれはワンショット契約で、「気分はインディーズ!」だったそうなので、仕方が無いかもしれません。しかしその分奔放な音楽性を楽しめるし、遊びたっぷりでゲラゲラ笑いながら聴けます。

特に好きな曲は、#2「暴いておやりよドルバッキー」と、#10「パレードの日、影男を秘かに消せ!」(どっちもタイトル長ぇ~)理由は…すいません、ベースですw 内田雄一郎のベース凄いっす。

「ドルバッキー」はわかりやすいサビのメロに合わせて歌うようなライン。「パレードの日、」はプログレっぽい壮大さを醸す、ツボを抑えたプレイ。

内田雄一郎は、大槻ケンヂや橘高文彦といった派手なメンバーの中では比較的目立たないんですが、実は堅実かつハイテクだったりするんですよね。ベースを始めてからはあまり聴いてなかったんですけど、改めて聴いて唸りました。

何せ、音がいい。ぐいっと前に出てくるわけではないんですが、もっちりと他の楽器をバックアップする音圧感。やっぱりピッキングでしょうね~。以前紹介した人間椅子との競演でも、鈴木研一のベースだけど、音が全然違うんですよね。

さらにプレイでは、ギターリフとのユニゾンやルートをしっかり押さえつつ、実は要所要所で裏メロを決めてたりする。

要は、渋いんですね。こういうプレイが出来るようになりたい~!

と思っても、やはり

「ブバババババーッ、バリバリバリー」

という音になってしまう俺…。まぁ所詮他人だし、いいけどねっ。(←開き直った!)

このあたりの作品は、プロデュースが佐久間正英。「歌」を中心に押し出した作風が展開されてます。このアルバムもキャッチーな歌モノ路線の最後の作品と言えるでしょう。「歌っている」大槻ケンヂを我慢できる方は、聴いてみて損は無いと思います。ブッコフとかでは高いかもしれませんが、もし興味のある方は探してみてください。

点数は、★★★★☆ [4/5]

しかし復活した筋少は、アルバム出さねーのかな。とはいえやっぱハードロックなんだろうな…気になる気になる…


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2006-12-16

これはレア!

大槻ケンヂ+内田雄一郎+人間椅子(後藤マスヒロ在籍時)の演奏!
筋少のカヴァーで「僕の宗教へようこそ」

更にレアなことに、鈴木研一がギター弾いてますぜ。
…しかしベースは内田雄一郎のが上手いな、やっぱ。


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2006-11-09

Pop life / JUDY AND MARY

最近、娘たちの保育園への送り迎え中、彼女らの要求でヘビロテとなっていたのが、JUDY AND MARY「Pop life」。1~2週間の間に一体何巡したでしょうかw しかし、改めて聴いてみると、これやっぱいいんですわ~。


POP LIFE
EPIC ソニー
ESCB-1890

大学時代に同じ学科にいたGoggle-Aカマチガクが、発売後すぐに学校へ持ってきて、「やっぱ最高やわ~!」と言っていたのを毎回思い出す、この「Pop life」。

改めて全曲聴いてみましてもですね、ヨダレもの。

スッゲー!!!

勿論、音もいいです。また、ラスト・トラック「Lover Soul」で、ベースの恩田快人が60年代のオールド・フェンダープレシジョンベースを使っているんですが、この音が(※ここから先マニアックな話で恐縮ですが)イイ!

彼はローズウッド指板に非常にこだわりが強く、年代的にも勿論ローズウッド指板のモデルだと思われます。ピック弾きでのゴツゴツ言うアタック音と、太くて粘りのあるニュアンス。何度もこの曲だけリピートして、娘たちに顰蹙を買ったことがありましたw

(オールドのプレベ欲しい…← 諭吉3桁クラスだから無理;(T_T)

その娘たちはというと、派手好きな長女は「ミュージックファイター」「Bath Room」あたり、優しい曲が好きな次女は「イロトリドリ ノ セカイ」「手紙を書くよ」あたりがお気に入り。面白かったのが「散歩道」を二人して「田圃道」と言っていたことwww 何日かは絶対に「田圃」だと言い張って譲りませんでしたプププ 田舎に住んでるのが判りすぎるほどよく判るエピソードですなw

何はともあれ、こいつは名盤。前作「ザ パワー ソース 」とこれでもう自分の中でのジュディマリは完結しちゃってて、次の作品…てかラストアルバム も聴いてないんですよね。最高傑作だとかなんだとか言われてますけど。

点数:★★★★★ [5/5] なんだかんだで好きだなぁ。

しかし最近YUKIも頑張ってますし、聴いた感じかなりいいですし、チェックしてみよっかなぁ…「WARP」そんなにいいんですか?「絶対聴け!」とかいう方は、是非コメントを…


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2006-09-14

Wolfmother

一般的にはまだまだ認知度が低いみたいなんで、軽くレビューしときたいと思います。
(フジロックに登場したそうですが)

彼らは、オーストラリア出身の3ピースの「ハードロックバンド」


Wolfmother
Modular/Island
9877684

特徴は、

  1. 3人とももじゃもじゃアタマ
  2. ジャケが相当ハズレっぽい

これが彼らの主な特徴です。

...いやいや、そうじゃなくて、サウンドの話をしましょうか。

「鬼リフ」

 コレに尽きますね。とにかく力いっぱいで、餅がつけるんじゃないかくらいの勢い。

言ってみれば「'70年代ハードロック」(あえて"風"と言わない)。
あちこちで

「ツェッペリンとAC/DCを合体したら巨大ロボになってしまった」「今が西暦何年なのか、本当に忘れてしまいそう

(以上ロッキング・オン2006.8月号)


「確信犯的レトロ・サウンド」「ロック経験値が高い人ほど感じるところが多くて楽しめそう」

(以上BURRN!2006.8月号)


「ロバート・プラント風の歌い回し」「自由度の高いバンド・アンサンブル~豪快なロック」

(以上、クロスビート2006.10月号 FRFグリーンステージ出演に対しての評)

と形容されるくらい。私自身「ZEP、パープル、サバス、EL&P...」とよだれが出そうな気分。友人も「グランドファンクじゃねぇか!」と大喜びしたというくらいにあからさまなんですが、コレがまた若いせいでしょうか、気恥ずかしさというものが殆ど感じられない。思い切りがいいんですね。ノリノリです。

おっさんハードロック・バンド(俺だって人のこと言えないけど)の「懐古趣味」ではない。彼らにとっては、「これがリアル」な訳です。実際、今の「若者たち」w にとっては、このモコモコぶりぶりした音は新鮮でしょう。この中域がたっぷり詰まった音で、腹を突き抜けるロックの根性を、是非体感してください。

個人的な感想としては、狼と言うより

「極新鮮で、脂の乗った青魚」

でした。どうぞ、悪くならないうちに召し上がれ!

点数:★★★★★ [5/5]


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2006-09-08

Revelations / AUDIOSLAVE


Revelations
EPICレコード
EICP-662

 音楽誌で、トム・モレロのインタビュー記事などチェックしておいたんですが内容をすっかり忘れたまま聴き始めた今作。お得意のファンカデリックか?と思うようなリフを軸に、黒いノリ渦巻いて進んでいきます。カーステでそれを聴きつつ「ん~、黒い。でも泥臭くないのは、何かみたいだな~何だっけ?」と思っていたら、家について読んだライナーノーツに「LED ZEPPELIN meets EARTH WIND & FIRE」のトムの言葉。このときの気分は「言い得て妙」。つまり、ドンズバじゃないんです。「気持ちはわかる!」という。

「ジャガー横田」と言おうとして「ジょこた」と言ってしまった

ときのような、そんな感覚(??)。

 2曲目「One And The Same」サビのコーラスなんか思い切りEW&Fぽくて思わず吹き出ましたが、全体的には似ていないんだけど、「真っ黒けではないがファンキー」なリズムでうねうねしつつあっさりとフェードアウトしていってしまうところなど、「っぽい」。それ以外にもストーンズかと思うような黒っぽいロックンロールナンバーもありました。

 ともあれ、今作は彼らの作品中最高の出来であることは間違いないでしょう。クリスのヴォーカルが立ってはいるが、2ndのように元レイジ組三人はバックに徹している、と言う訳ではなく元々持っていたファンキーさ、ヘヴィさが強く出ている。かといって1stのように「バンド演奏に歌乗せました」ではなく、4人の音がスクラム組んでます。

 ただ、

よくも悪くもただの「ハードロック」

になったと言う感も否めない。7曲目「Somedays」はレイジの「No Shelter」並にキャッチーで、名曲ほぼ確定といったところですが、全体的にフラット、「あっさり」な印象を受けてしまうんです(2ndもあっさりしてましたが、曲調の幅は広かった)。確かにこれまでで最高の出来だけど、これが彼らのマスターピースになってしまうなら、かなり拍子抜けですね。レイジ・サウンドガーデン双方のファンにとってイタイ。トムの変態ソロも、最早パターン化(完成?)してきてしまい体がよじれるような感覚はない。

もっと、1stにあった押しつぶされそうな重厚さ、濃厚さが欲しいんです!

「ハードロックバンド」ならば「蛇足な構成をそれ以上の過剰さでねじ伏せる」説得力が欲しい。大変関係がうまく行っているというこのバンド、制作のペースも超っ早ですし、それはそれで大事なんですがこのままでは

「仲良しおやじバンドの世界最高峰」

で終わってしまいそう。例えばディープ・パープルの「IN ROCK」のような、爆発カタルシスを聞かせて欲しいもんです。本国アメリカではバカ売れ状態の彼らですが、日本のハードロックおやじは耳が肥えてますからね、そんなに甘くありませんよ。あまり評価されないかな...。オーディオスレイヴ/レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのファンサイト「EFFECT」の管理人さんもかなり厳しい評価を下しています。

「ちょいワル・リーマン・ロック」

と題した辛辣なレビューもありますので是非ご覧ください。(⇒ 「EFFECT」:http://www.key-k.com/effect/discography/revelations.html

で、点数:★★☆☆☆ [2/5] 辛すぎですか

 余談ですが、日本盤ボーナストラックのLive4曲は...どうなの?前2作からそれぞれ2曲ずつの選曲と言う、「出血大サービス」ではあるんですが、肝心のアルバム本体との区切りがなさ過ぎて、どっちが本命だかわからん。メガデスの「Youthanasia」も、ボーナスの「Holy wars...The Punishment Dew」Liveバージョン目当てに買ったと言う人が結構いるんじゃないかと思いますが、あっちは区切りが結構はっきりしていたんで安心して聴けた。だめだよ、こんなところに「過剰」なファンサービスするくらいなら「楽曲に過剰さを!!」(このスローガンを書いたプラカード持ってデモ行進したいくらいだよ、ほんと)。


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 あともうひとつ、

ブラッド!髪切ってくれ!ロン毛似合わない!!(爆

以上でした。次回は気を取り直してグラインドコア/デスメタル大特集にしたいと思います。ブラストブラスト!すたすたすたすたすたすたすたすたすたすたすたすたすたすたすたすたすたすたすたすたすたすたすた(倍速で読むこと)

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2006-08-20

I'm Here / 三上ちさこ

三上ちさこの最新作。


I'm here
CREAGE/
 ユニバーサルGEAR
POCE-3518

高い評価を受けたそうです。そうでしょう。私も、とても好きです。

以前1stソロのシングル「ファンダメンタル」のPVが配信されていたので観たのですが、その頃はやはりフラホア2ndの頃の鋭さがなんとなく残っていました。いや今でも鋭さはあるんですが、全体の雰囲気としての鋭さが和らいでいます。詩の言葉数がだいぶ減り、そぎ落とされた感があります。最小構成っぽいバンドサウンドもあいまって、非常に「ソリッド」な印象。象徴的なシングル「相対形」は思わず

「キタコレ!」

と言いたくなります。

のどを裂くような唸り・叫びもあるが、なんとなく可愛らしさも感じる、新境地を切り開いたと作品と言えるでしょうか?

8曲目の「望」は本人曰く、「女サンボマスターにチャレンジした」そうですw(公式サイトより)

また全10曲中、シングル含む3曲がNY録音で音が良い!!寒流の影響か、「クール」な感じ。

シングルはそのNY録音のタイトル・トラック「Here」です。最高です、こういう音。すげー洋楽っぽい!(←頭悪そう)

真の新境地とも言うべき5曲目「3 set」はアコギ1本のラブ・バラード。温かいガット・ギターの音に乗せ、切ない想いを歌うという、女性ヴォーカル萌えには堪らない一曲です。

またNY録音のうちの一曲、ラスト「pendium」の優しい歌と美しい音像は、子どもたちにも聴かせてやりたい曲となりました。ギターの音がいいんだ、ちょっと歪んだクリーントーンで。多分小さめのコンボ・アンプだな~。個人的にはこの曲と、7曲目「Yes」がお気に入り。こちらは、バシッとキャッチー!という訳でもないんですが、なんとなくぐっと来るんですね。力いっぱい歌い上げるところはやはり「明菜」を思ってしまうし、ファルセットの掛け方にはアラニス・モリセットなんかを思い出します。

全体として、

ソリッド且つロックしてるのに、どっか優しい。あったかい。

私は基本的に飽きっぽいので、アルバムは通しで1回聴いたらすぐ変えちゃうほうなんですが、これはもうずっとリピートしてもいい位。どうぞ聴いて下さい。

点数:★★★★★ [5/5]



相対形
CREAGE/
 ユニバーサルGEAR
POCE-3517

ところで、シングルで「相対形」が出ています。

こちらには「相対形」「神の樹」のシングルバージョンが収録されていますが、こちらは音が厚く重ねられており、アルバムバージョンに比べ浮遊感・温かみがあります。こちの方が好きですね。

またアルバム未収録の「粗大ゴミ」も収録。これはスピード感あふれるパンキッシュなナンバー。これもいいですね…って全部好きなんじゃんw

点数:★★★★☆ [4/5]



Here 05
CREAGE/
 ユニバーサルGEAR
POBE-3507

※画像ないのがアレですが

さて、前述のライブDVD(「Here 05」)ですが、ここで初めて彼女のパフォーマンスを見ました。これが凄い!!彼女のサイトには「日本のパティ・スミスと言われ始めた」とあったんですが、それどころじゃない。

下手したらカート・コバーンですよ!

盛り上がりだしたらもう手がつけられない!マイクは振り回すわ、マイクスタンドは叩きつけるわ、左足怪我してるのにモニタから飛び降りて、這いずって、ケーブル噛むし...それこそハードコアのライブのようです。

このツアー・メンバーがベテラン揃い(半分はex.The Roostersで、そちらのプレイもかなり必見です。余裕がある方は是非観てみてください!(しかし、これを観たためにカミさんをライブに誘えなくなってしまった...)

点数:★★★★☆ [4/5]



ということで、彼女の公式サイトはこちら


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2006-08-19

Organic / NIACIN

今回は、あの馬鹿テク(ていうかテク馬鹿ベーシスト、ビリー・シーン(ex.MR BIG)によるプログレ・フュージョンバンド、Niacinの今のところ最新作「Organic」を紹介します。


Organic
ビデオアーツ
VACM-1260

帯に「凄すぎてもはや笑うしかない」と書かれた1曲目を聴いてください。本当に笑います。いきなりの超高速ユニゾン地獄。

人間じゃない…

これも相当な変態サウンドと言えるでしょう。何しろ購入後2週間以上、通して聴けなかったんです。疲れるから!

だって、普通のフュージョンではないんです。カシオペアT-スクエア等を思い浮かべないように。

キーボード(主にハモンドオルガン)+リズム体の3ピースでしかもベースはブリブリのサウンド。3曲目で、何やら非常にレガートな高速フレーズがありますが、多分ベースのタッピングでしょう。ドラムのデニス・チェンバース(この人も凄い!!)も2バスをドコドコ踏んでたりします。

音像はロックなんですよ、紛れもなく。この辺はEL&Pっぽいかな?まぁ、私はEL&Pが好きなのでしょうがないですね。

ハモンドオルガンやアナログシンセの音が好きな方なら、聴いて損はないでしょう。また、このアルバムでは4曲目でフランク・ザッパ「King Kong」をカヴァーしています。その辺もポイントにしてみてください。

点数:★★★☆☆ [3/5]


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おまけあり。

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2006-08-01

Circle and saterites / ROOSTER

前に友人向けに出した「押しつけメールマガジン」を加筆・修正したレビュー記事です。記念すべき第一回、う~ん、今思えば普通なものを選んでしまったなぁ..でも、良かったんだからいいか。


さて、現在のロックシーンは何時の間にやらUKギターロックが激復活!してます。

先日、かなり久しぶりに音楽雑誌を買ったら、我がバンドがライブ活動していた頃の「ニュー・メタル以外、ボロボロ」、またレイジ(・アゲインスト・ザ・マシーン)解散~翌年9・11発生以後の「ヘヴィ・ロックすら落ち目」という状況がうそのようで、びっくりしました。さすがに少々焦りまして、タワレコで色々試聴したわけです。今回はそんな中から選んで購入した、Roosterをお薦めします。


Circle and saterites
BRIGHTSIDE
 /SONY BMG UK
BVCP-21499

BURRN!で特集してました。で、購入w

最初聴くと「え?これUK人?」とか思いますが、どうやらLA録音のせいらしいですね。3曲目なんかホントUS調に聞こえてしまいます。(リフはキャッチーだし、ノリの良いアッパー・チューンで、好きですけどね)

しかし、やはり6・8・13曲目あたりでは歌やギター・メロの随所にUKっぽさを感じさせてくれます。また印象的で楽しいメインリフは確かに'70年代初期のハード・ロックをイメージさせる濃さがあります。

メンバーによれば、「1stはクラシック・ロックからの影響を強く受けていた」が、今回は「曲そのものに焦点を絞っ」た作風になったそうで、それがライター曰く「'70年代風ギター・ロックから脱皮できた」原因とのこと。(...しかしそんなこと聞くと、俄然1stに興味が沸いてしまいます。これが私のメインストリーム派になれないところ。'90年代のオルタナ・ハードコア・ヘヴィロック等、リフ・ミュージックの呪縛から逃れられない悲しさ...)

とにかく、今後更にビッグになっていくだろうことが予想される快作です!

点数:★★★☆☆ [3/5]


リヴェンジ・オブ・ザ・キング
EPICレコード
EICP-641

ところで、Kula Shakerにやらせたらすっげぇグルーヴが出そうな曲があって、Kula復活もミニアルバム未入手だったりするのを思い出させました。KulaもRoosterも、今後も要注目!


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