また大麻かよ
週刊朝日に「大麻汚染」の記事が載った。どこのメディアもこぞって「ダメ絶対センター」追従記事を出す中、表裏のデータや証言を交えたフェアな内容だった。
軽い中毒性、”安全神話”への警鐘、取締法の欺瞞、オバマ・チェンジアイデアの結果・・・。主にネット上で現在入手できる情報をまとめて紹介している。別に「大麻を解禁すべし!」と言っている訳では無い。だが現在の大麻政策について問題提起していることは間違いない。タイトルは『大麻汚染が止まらないホントの理由』。この記事で言いたかったのは、正しい情報が無いことが、”汚染”が止まらない理由、ということではないか。
一方で、「赤旗」日曜版にも大麻についての記事が載った。今度は『健康ライフ』での扱い。どうやら精神医学の立場から、大麻の作用について科学的検証を行おうというものらしい。
しかし、まぁはっきりいって検証内容はこれまでとそう進歩していない。詳しくは言及しないが、おおまかに問題点を指摘すれば、相変わらず検証の行えない国内のデータのみに基づいていることだ。結局ダメ絶対センターの主張から大きく外れるものではない。
しかしだ。可能性を見出せる部分もあった。
それは何か。社会の問題に目を向けていることだ。薬物依存全体を対象とし、”社会的抑圧・ストレス→薬物使用へ”という問題提起をしていることだ。これは左翼的にはまったく正しい。”薬物の手など借りずとも幸せな世界”を目指すという(つまり完全に政治的な)意味では、筋が通っているし、他の新聞・週刊誌にはない視点だ。
また、数値を載せたことも評価できる。例に挙げている精神病棟の、依存症による年間入院者の実に70%、140人はアルコールという。それだけでも凄いが、前述の厚労省の統計を見れば、気づく人は気付くだろう。それによれば薬物依存のうち約半数が覚醒剤。大麻は2.4%だから、この病棟に当てはめれば1.5人に満たない。ゲートウェイ理論も良いが(よくないけど)、だったらアルコールも、もう絶対ダメ絶対!なのだ。
アルコールについては「上手に付き合いましょう」がその主張だった。ならば、上記数値を載せた取材した記者は、大麻を同様に考える可能性に気づいているのではないだろうか?
現在、大麻をめぐる問題は(世間的にはまだまだかもしれないが)『医療大麻』に注目しはじめているように思う。その効能や”患者の権利”の側面から見れば、決して無視できない問題ではないだろうか。日本共産党には医師も相当数いるらしい。例えば小池晃参院議員、谷川智行衆院候補など。国内で知ることが出来るのは”噂”見たいなところがあるので、医師の評価を知りたい。また先進諸国で導入に向かっているのを、政治的にはどう考えているのだろうか。
とはいえ、もし医療大麻の効果を認めたとしても、”筋を通す”潔癖気味な赤旗のことだ。これまでの主張を方向転換するのは大変だろう。ロック馬鹿サヨな私はその”優等生タイプ”っぷりに辟易することもあるが、基本的には”科学的に見る”姿勢を高く評価する。時間はかかるかもしれないが、今度は是非”患者の権利を守る”という立場で、独自の視点を披露してほしい。期待している。
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