The Alchemist(錬金術師) / WITCHCRAFT
コレは来ました!超レトロ・ヴィンテージ志向ドゥームロック、WITCHCRAFTの最新作です。
9月発売で、10月末頃注文したのに全然届かなかったので、通販で入手してしまいました。しかし、これは個人的に今年のベストディスクかも!そのくらい凄い内容です。
何が凄いって、音が今年のレコードとは思えない。普通に人に聴かせたら、「これ何年の作品?」といわれるでしょう。どう聴いても70年代のロックに聴こえてしまう音作り。
とはいえ、調べてみれば前々作にあたるファースト、前作とは格段に音質が良くなってるそうで、レトロ志向ながらもアングラ精神一辺倒なバンドではないようです。
なにしろ、ギター、ベースのトーンが最高!相当良い楽器を使ってるんだろうなぁ、と思わせます。
初っ端から、まるで70年代の日本のフォーク・ロックグループかと思わせるメロディアスな曲調。そして美しい楽器のトーン。基本的には中域の強調された”もふもふ”いう感じの音ですが、やっぱり高音・倍音の部分でしょうか。アタックがとても綺麗です。うひ~、ため息が出るわ。なんかね、はっぴいえんどを思い出しますね(あんまり聴いたことないですけどw)。
ただ、この曲は新境地らしく、その後はブリティッシュっぽいハードロック系の曲が続きます。
そこかしこにドゥームの影も見受けられるものの、全体的には初期プログレにも通じる(このあたりはオルガン・メロトロン・サックスなどが導入されていることも見逃せません)メロディを軸に展開される古典的なロック。以前はレトロ志向のドゥームメタルバンド、という評価をされていたようですが、このアルバムを聴く限り、オールドロックの好きな一般のリスナーにも普通にオススメできる内容です…てか、はっきりいって素晴らしいアルバムだと思います。
アウトロを合わせ14分に及ぶタイトルトラックを含むとはいえ、本編は全7曲(!)。これがしかし非常に効果的で、この類の音楽はともすれば後半ダレがちになるものですが、そういった印象は全くありません。本当にクラシックロックのいいレコードを聴いたような気分になります。
とはいえ先程も触れたように、クリアな音質を追求するようになっているというところが、現代のバンドであると言うことの主張のように思います。敢えて現代にこの音を鳴らすことの格好良さを高次元で体現してくれる数少ないバンドと捉えていいんじゃないでしょうか。
しかも日本盤ボーナストラックの「Sweet Honey Pie」がまた非常に美しく、まどろむような本編のあとに儚く煌くような余韻を残します。
…いや~、最高のひと言に尽きますね。
点数:★★★★★+ [5+/5] いいよ~。ウヘヘ
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